「シラノ・ド・ベルジュラック」@青山円形劇場 [お芝居]
■出演
恋と冒険に生きる道化師、シラノ 市川右近
辛辣な舌で男を翻弄する美女、ロクサアヌ 安寿ミラ
嫌味で気障なド・ギッシュ伯爵から浮気女まで、 加納幸和
シラノの親友から侍女まで、 坂部文昭
酔っ払いの詩人から腕白坊主まで、 たかお鷹
二枚目クリスチャンからミーハー娘まで、 桂憲一
寝取られ男から修道女まで、 市川猿弥
演奏 アコーディオン 大田智美 バイオリン 廣川抄子
●作/エドモン・ロスタン ●翻訳/辰野隆、鈴木信太郎
●演出/栗田芳宏 ●音楽/宮川彬良
●企画・台本/笹部博司 ●製作/メジャーリーグ
<青山円形劇場 >
2007年8月29日(水)~9月9日(日) ※8月29日はプレビュー公演
ちょっと前にも青山円形劇場には行ってるし、今回も優しいダンナ様が子守を引き受けてくださったので、託児情報は無しかな?と思いました・・・が、検索したら、なかなか良さそうな情報を発見しましたョ南青山にある子育てひろば「あいぽーと」さんの一時預かり事業「あおば」なんてのがありました。一応港区在住・在勤の方対象と紹介されてましたが、区外利用の料金記載があったので、ビジター利用も可能かと思われます。実際には確認が必要だけどね。
ああ、どうか子育て中の観劇中毒にも優しい、美しい国づくりをお願いします、偉い人!!
さてさて、そもそも円形劇場って劇場は、かな~り面白い見せ方が出来るわけですが、今回は花道みたいのが4本通った、シンプルなセット組みを(歌舞伎の)定式幕(:あげせんの歌舞伎揚げの3色ですね)がぐるっと囲んでるというものでした。なんていうか、役者の演技力で見せるって感じでしょうか?超個性派でツワモノ揃いの座組みでしたので、敢えての演出でしょう
それにしても役者市川右近をたっぷり堪能でした。というかシラノに感情移入して鑑賞するように書かれた脚本なのかしらん。兎に角、花組芝居の加納座長や桂憲一さんの役に肩入れすると、話が180度変わっちゃうっていうのが・・・ね。ま、ふわふわ羽根帽子やレースやフリルたっぷりの王子様衣装に扮するお二方はたぶん貴重なお姿なので、目に焼き付けたぜ!!そんでぇ、シラノに肩入れしてぇ、大号泣してきちゃった
彼の紡ぐ言の葉は恐らく、どんな舞台人でも持っている羽根帽子 羽根飾(と書いて‘こころいき‘と読む!)を物語っているのではないかしらんと思うのでした。。。
翻訳劇を日本人が上演するとき(しかも洋装・金髪の鬘)のへーんな違和感はたかお鷹さんが生真面目に猥雑ぶりを発揮してくれた為、「あ、これは舞台特有のお約束ってやつね」と思ってみれば、かなーり楽しめたよん。数○前にTVでみた劇場中継での猿之助一門による‘ファン感謝祭‘の『ベル薔薇』を思い出したのは私だけ?あの時は右近さん、アンドレで爆笑とってました。今回は2幕目で慟哭するほど切ない気持ちにさせられちゃいました。師匠が信頼を寄せるだけあって、やっぱすげぇんだなぁ。最期の辺りは森繁に姿形がダブってみえたよ。(森繁の舞台観た事無いので、あくまでイメージだけどね)
軽快な弾む気持ち溢れるご感想!
楽しく勢いよく読ませて頂きましたっ☆
同じ舞台を観たのに どうにも低迷だった私からすると、うささんの視点や感性はとても羨ましいです!♪!
演歌調の右近アンドレ、私も蘇りましたわ…(汗)
by よしえ (2007-09-10 22:21)
思えば、私が小劇場を見始めた頃は「金返せー!!(怒」ってのがいっぱいあったっけ・・・。
介護・育児・持病などで観劇生活にブランクがありますもんで、復帰後は益々「もう、劇場いけるだけで幸せ♡」ってなっちゃったのさ。
ああ、金と時間のなる木はないかな・・・
by うさぎのベティ (2007-09-10 23:19)